ネパール環境の話題 ’12 


 廃棄物不法投棄で投獄    ( eKantipur より )
2012年5月3日 カトマンズで、公共の場所にゴミを不法投棄したとの理由で3人が逮捕された。警察は、このうちの首謀者1人を事前に警告をしたにもかかわらずこれを無視して違法行為を繰り返したとして逮捕起訴した。彼は、プロのゴミ処理業者であって、処分代金を一般住民から徴収していたにもかかわらず、違法にバグマティ川に投棄したもので特に悪質とみられ、不法投棄によって投獄される第1号になると見られている。警察によると先月1ヶ月間で一般人で不法投棄により罰金500ルピー以上課せられたものは100人に達した模様である。

 WWFのグリーン・ハイカーがゴザインクンド旅行  ( Nepalnews.com より)
2012年4月20日 WWFによって組織されたグリン・ハイカーのグループ10人が、ゴザインクンドを旅行し、その過程で様々な環境キャンペーンを行った。このルートは観光客の多い道で、ゴミが多く,これらを収集して処理したり、リサイクル可能なものはカトマンズまで持ちかえった。彼らはまた、食糧なども現地で調達できるものは現地で買い求め、ゴミとなるものをもちこまない、ということも実践した。彼らは、年に3回行われる大きなお祭りの時にもこのようなグリーン旅行を企画して、環境保全に協力することを国立公園の管理事務所側と合意した。 

 アパ・シェルパがヒマラヤ気候連携開始    ( eKantipur より )
2012年4月26日 ベテランのエベレスト登攀者として有名なアパ・シェルパがネパールの東西に1555キロに及ぶ長距離の山旅を通じて,通過する村村で気候変動が及ぼす悪影響やそれに対する備えなどを訴えて、広い範囲のヒマラヤ気候連携を呼びかけてきた。1月15日に出発したこの旅行は完了したが、今後は旅行した山岳地域における観光開発などを通じて、より具体的な地域開発を促進しつつ、気候変動に伴う農業生産性の悪化などに対応するような連携事業に着手したい意向だ。

 気候変動対策に共同歩調を呼びかけ  ( Nepalnews.com より)
2012年4月21日 環境問題の専門化グループは、今後ますます増大する気候変動の影響に対処するため政府と専門化が共協力し合う体制を作るように呼びかけた。「ネパールにおける気候変動、農業、食糧安全保障の科学-政策方針」を一般国民に知らせて問題の重大性を認識させると共に、必要な政策を打ち出すことに互いに協力することを提案している。 

 鹿の密猟者を逮捕    ( eKantipur より )
2012年4月17日 Kaskiに設定されている保護地域の中で鹿を密猟した3人を逮捕した。彼らの目的は、鹿肉を売ることであった。警察は20個の銃弾その他の狩猟用具を押収した。アンナプルナ地域は絶滅危惧種のジャコウジカの生息地であり狩猟禁止、野性生物保護の対象地域となっている。

 憲法制定会議メンバーと環境専門家が協議  ( Nepalnews.com より)
2012年4月17日 憲法制定会議メンバーと環境専門家が気候変動に関する経済、社会問題を協議した。その中で強調されたことは、農業と食糧安全保証に関するもので、食糧生産システム、天然資源管理システムは気候変動によって大きな影響を受けるので、この課題を含めた経済問題に国の政策がどの様に対応できるかが議論された。 

 クリーンカトマンズキャンペーン-2068 終わる    ( eKantipur より )
2012年4月12日 カトマンズで首相のBaburam Bhattaraiが提唱して4月6日から1週間行われていた「クリーンカトマンズ、われらのカトマンズ キャンペーン-2068」が終了した。この間、道路やバグマティ川などの清掃活動を行い、それなりにきれいになったが、まだ十分ではないので、今後も継続することが必要だと首相は述べた。参加したのは、首相をはじめ、家族、秘書官、メディァ関係者、カトマンズ市役所職員、軍人、その他様々な団体の役員などであった。

 首相の清掃運動が汚れを増加させた    ( eKantipur より )
2012年4月10日 カトマンズで首相のBaburam Bhattaraiが提唱して国民的ボランティアキャンペーンとして行われている首都清掃運動によって首都圏に「汚れ}を持ち込んだ、と市当局者は主張した。この活動のための手袋とマスクの購入の120万ルピーを巡って背任横領があったという。供給業者はこれらの商品販売ではあまり知られていない会社で、しかも購入単価が市価の5〜6倍であり、不透明さは明かである。

 森林利用者が伐採で逮捕される   ( eKantipur より )
2012年4月10日 Argakhanchi,Thadaの地域森林事務所は、Restrapachi Chure 保護区の裸地化の嫌疑で森林利用者団体の責任者2人を逮捕した。この地域は水源保全のために保護されているため伐採は禁じられているにもかかわらず、巡視の結果、250本の丸太が見つかり、そのうち100本ほどには化学薬品がぬれれていて、焼けたように見せかけてあった。調査の結果、これまでに約2000本の材木密輸されたとみられ、これに利用者団体の幹部が共謀していた。

 押収された紅木紫檀の管理   ( eKantipur より )
2012年4月1日 警察署が押収した密輸関連の紅木紫檀は、201トンに及んでいるが、放置したままであるため腐敗が進行する。これらはインドから密輸入されたものなので原則としてインドに返送することになるのであるが、返送が確定しているのはそのうちの8トンのみで、他は決まっていない。これらをネパール国内で活用するには法改正が必要である。またその際の価格についても決まったルールがない。国内の評価額は1Kg当たり800ルピーというが、本来は中国へ輸送される目的であったものを国内で押収した経緯から考えると中国並みの価格で評価してみるとその10倍以上はするだろうと見られている。

 山火事多発   ( eKantipur より )
2012年3月30日 米国NASAが提供する衛生写真データによれば、3月28日にネパール各地で発生した野火、山火事は86箇所で、過去最多記録であった。写真にはカトマンズ付近での山火事も写っている。毎年この季節には山火事が多発しており、年間発生の83%、その面積は数百ヘクタールにも及び、貴重な森林資源が失われている。

 バグマティ川を清掃するロボット   ( eKantipur より )
2012年3月7日 バグマティ川が昔のように綺麗で神聖なものに蘇えるに、との思いから工科系の学生がロボット競技を行う。川辺の分解性、非分解性ゴミをロボットが集めて、そのうち有機性のものは岸辺の緑化のための肥料として活用するもので、スローガンとしては「クリーン バグマティ クリーン カトマンズ」を掲げている。このイベントは2004年に全国12の工科大学が参加してスタートしたもので、今年は17の参加校を数えている。それぞれ3分の持ち時間内で任務の遂行具合を競うもので、プルチョク校、科学技術省、ネパール河川保護協会、自由学生連合などが主催している。

 樹木の伐採が鳥たちを追いつめる   ( eKantipur より )
2012年3月4日 カトマンズ市内では、道路拡幅工事のために道の両側にあった並木を伐採する場所がたくさんあり、これにより鳥たちの生活の場が失われ生態系を破壊している。盆地内では37種の野鳥が生息しているが、これらの生物環境に対して復元不能な悪影響を及ぼしていると見られる。市内には4箇所しか公園緑地がなく、街路樹は貴重な緑地帯であるけれども、当局者は無関心のようである。

 ポカラの若者がハゲワシ保護運動   ( eKantipur より )
2012年月4日 Kaski ポカラでは、ハゲワシ保護に若者達がキャンペーンを実施し話題を呼んでいる。ハゲワシの保護には環境保全が必要不可欠であることを住民達に訴えて、活動を続けている。二年前には10羽ほどしか確認できなかったが、現在では同じ場所で30羽から40羽の棲息が確認できるほどになった。それはこの5年間続けてきた保護活動の成果であり、観光旅行にも貢献したといえる。

 地域森林利用者団体が木材密輸業者の厳罰を要請    ( eKantipur より )
2012年2月4日 Dangの地域森林利用者団体は、このままでは地域の森林が破壊されてしまうとして、木材密輸業者の厳罰を要請した。業者の誘いに協力した森林管理者を解任、処罰したものの、相変わらず業者の暗躍は止まらないため、業を煮やした住民達が中央政府に直訴に及んだものである。

 空気の品質指標     ( eKantipur より )
2012年2月1日 カトマンズ盆地の大気汚染は、エール大学とコロンビア大学による環境パフォーマンスイ・ンデックスにおいて調査された130ヶ国の中で、インド、バングラディッシュに継いで世界で三番目に悪い状況であることが示された。調査の内容は病気の環境負荷、水質、大気汚染、水資源、生物多様性など10項目のカテゴリーと22のパフォーマンス指標によって評価されたものであり、スイスのダボス会議において公表された。

 白檀の密輸にバイク利用   ( eKantipur より )
2012年1月30日 Kavreの警察署は、白檀の密輸に関与している男三人を逮捕するとともに紅木紫檀を押収した。かつてはトラックで輸送していた密輸グループは、道路検問をまぬがれるようにするためにバイクを使って少量ずつ運ぶように仕組んだ。こうした違法な運搬に係わっていたバイクは10台から20台におよぶという。

 気候変動の影響    ( eKantipur より )
2012年1月12日 Apa Sherpa(51)は、豊富な登山経歴によって知り得たヒマラヤの氷河の変化を欧米各地の都市で講演し、気候変動がヒマラヤの環境に重大な影響を与えていることを訴えた。過去30年間に減退した氷河の実態、氷河湖の状況、積雪量の変化など、さらにはそれらが農業や地域住民の暮らしに与える影響なども、著名な旅行者などに訴えた。

 サイを救う女性パトロール    ( eKantipur より )
2012年1月5日 NAWALPARASIでは、地域の女性たちがサイを保護するためパトロールをすることが公式にルール化された。これによって部外者が密漁のために地域林に侵入することを防御する効果が大きいとみられている。

 森林が侵害される    ( eKantipur より )
2012年1月2日 パルディア地区で、地区森林内に800個の小屋が建てられ、75ヘクタールの森林が侵入者により荒らされてしまった。土地を持たない農民が不法に森林内に入り不法に開墾した結果である。

 プラスティック廃棄物から油を    ( eKantipur より )
2012年1月1日 外貨の乏しいネパールが石油の輸入に何億ルピーも使っているが、プラスティックごみから石油を作る日本の技術を導入すればカトマンズ盆地で毎につ発生する36トンのプラスティックごみが石油に化ける。このような技術の導入を図るように日本の専門家がネパール政府当局にアピールした。